車の走行中に、エンジンやその他の部位から作動音や駆動音がするのは当たり前の現象。
しかし、はっきりと「カラカラ」や「キンキン」という音が聞こえる場合は、エンジンやその他の部品に不具合が発生している可能性が考えられます。
今回は、低速時にエンジンから異音が発生する原因についてご説明いたします。
エンジンの瞬間的な出力不足により、エンスト直前のような振動を伴って「カラカラ」「カタカタ」と異音を発するのが「ノッキング」と呼ばれる異音です。
加速すると音が鳴り始め、低速走行になると鳴りやむのが特徴。運転速度に対してエンジンの回転数が低すぎる場合や、マウントが劣化してエンジンやミッションの振動を吸収できない場合に発生します。
エンジン始動直後や低速時にカラカラと音が鳴る場合は、プーリーやベアリングの劣化・破損が考えられます。
プーリーやベアリングは、エアコンやウォーターポンプなどによってエンジンから回転力を受けている部品で、ベアリングが内蔵されています。
低速運転中やカーブを曲がるときに「ガリガリ」「キーン」というような金属的な異音が聞こえる場合は、ホイールベアリングの不具合が考えられます。
アクセルペダルを踏み込んだ際や走行中に「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった異音がする場合は、エンジンオイルが不足している可能性があります。